今日は昨日の明日

凡人オズの徒然ブログ。

私が一番凄いと思った上司

以前働いていた会社の話です。

配属先が決まり、そこに行くとこれから上司となる1人の女性がいました。

女性とは思えないほど他の男性社員とも対等に張り合って意見を交わし、仕事をしていました。

力仕事では及ばないにしても、上の人間をも言い負かすほど頭の切れる人でした。

周りは「あの人はできる」と口を揃えて言っていました。

 

その上司のもとに配属された私、当時はかなり恐かったな。

何回も叱られたし、悔しくて泣きたくなる日もありました。

一番ひどかったのは、ストレスからきたであろう、後頭部の円形脱毛

今は嫁である当時の彼女がそれを見つけて発覚しました。

髪をうまくセットして隠したのを覚えています。

今でもたまにふたりの笑い話になりますが、当時は恨んだなー。

 

 

上司がよく言っていた言葉があります。

これらは私が何年経っても忘れられない言葉です。

核心を突く発言なんて山ほどありましたが、身に持って覚えている言葉が2つ。

仕事面と精神面です。

 

 

仕事中は会話もしながら手も動かせ。」

パソコンに向かって打ち込み作業をしていても同時に会話(無駄話ではなく)もこなせという事です。

エクセルを打っていても、計画書の進捗状況を伝えたり。。

聖徳太子にならなきゃ駄目だ、とも言われました。

つまりは常に多数の発言を同時に聞け、ということ。

2つの耳で360度の音を聞き分ける難しさ。脳内で同時に処理する難しさ。

未だに、まだまだだなと思うことがあります。

ちなみに今は雑音もバンバン入ってきてしまうデメリットに気づきはじめました(笑)

 

 

「すいませんすいませんって謝るぐらいなら、覚えろ。」

「お前が謝って解決するのか?謝るな。私は謝ってほしいんじゃない。仕事を覚えろ。」

 

これを言われたときは正論すぎて、衝撃を受けました。

その言葉が頭の中で繰り返されて、そのまま家にまで持ち帰ることに。

それ以来、私は上司もとい会社の人間にぺこぺこ謝る回数はめっきり減りました。

「すみません」の意味を重く受け止め、以後私のなかで決して軽く発する言葉ではなくなったということです。

すると何故か、以前より仕事が覚えられる、体にスッと入る感覚が生まれるようになりました。

但し、この考え方は危険な面も。

この理屈が通るのはこの上司だからというのもあります。

世の中には謝らせたい人がいるんだなって事も、その後痛感しています。

迷ったら謝っておけば無難だというのは否定しません。

 

 

厳しい叱責に耐え、仕事に慣れてきて円脱(笑)が消えてなくなったのがだいたい半年~1年だったかと思います。

 

その後は、自分でいうのもなんですが他の部署からも一目置かれるようになり、企画を任されたり全支店代表者会議にも出席させてもらえるようになりました。

また人事異動の際にはアイツをウチの部署にほしいという話が人伝いに、ところどころ聞こえてくるようになりました。

更に付け加えると私は正社員じゃない。臨時社員。

 

私自身、自惚れていたのは事実です。

 

 

この頃の私は仕事に勢いもあり、自信がありました。

臨時ながらにして正社員と対等に仕事の話が出来る。

他の部署から相談も来る。

キツい社員もキツくなくなりました。

とにかく嬉しいことに、周りが私を認めてくれていました。

 

よくよく考えるとその姿はまるであの日会社に入りたてに見た上司のようだったと思います。

 

ですが肝心なのはここから。

私は努力もしましたが、何よりその上司に育てられたのです。

 

誰が凄いかって、自分じゃなくてやっぱり上司です。

後輩を、周りが黙るほどまでに育て上げられるか。

そして短期間。たった2年。

 

これって年功序列的な会社で実際にあった紛れも無い事実で、どこの会社ですらそうそうない現象だと思うのです。

 

そして私はそもそもこの上司のもとに配属されていなければ、そこまでやれなかったと断言できます。

 

 

正社員登用も決まっていましたが個人的にいろいろ考えた末に、

正社員登用辞退、退職。

期待を裏切るような結果にしてしまったことに関して頭を下げて回りました。

 

最後の最後に上司は

「お前の決めた事だから何も文句は無いよ、頑張って」

と言ってくれました。

 

私の仕事観に良い影響を与えてくれた上司には今でも感謝しています。

 

尊敬する上司は誰かと聞かれたとしたら、後にも先にも

彼女だと答えるかもしれない。

上司に恵まれた。

 

そんな話。